皮膚科について
皮膚科は皮膚全般の疾患を治療する科です。
目で見てわかる皮膚の異常があった場合は皮膚科へ相談されることをおすすめします。
患者様の中の7割~8割はかぶれや虫さされなどの湿疹です。アトピー性皮膚炎もこれに該当します。
次にはじん麻疹になります。
皮膚には様々な病気がありますが、大体は皮膚に何らかの所見(赤くなる、かゆくなるなど)が出てきますので、そういったものがある場合はご相談ください。
その他、水虫、とびひ、ウイルス性感染症などの治療も行っています。
皮膚炎
湿疹
湿疹とは皮膚の表面にできる炎症の総称です。
以下のようにいくつかの種類があります。
- 接触性皮膚炎
- 内因性湿疹
- 脂漏性湿疹
- 乾皮症/皮脂欠乏性湿疹
- 尋常性湿疹
症状
かゆみを伴う赤いブツブツや小さな水泡が現れることが多いです。
アトピ-性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、再発と慢性化を特徴とする皮膚炎です。
症状
湿疹に赤みがある、じゅくじゅくしている、左右対称にできやすい、おでこ・目のまわり・口のまわり・耳のまわり・首・関節の内側などにできやすい。
接触性皮膚炎(かぶれ)
外的刺激物に接触した際のかぶれなどの「刺激性皮膚炎」と金属アレルギーなどの「アレルギー性皮膚炎」に大別できます。
症状
赤いぶつぶつや皮膚の盛り上がり、水疱などが発生します。
手湿疹(手荒れ)
手にできる湿疹やかぶれ、強い手荒れをさします。
家事などの水仕事が原因になることが多いため、主婦湿疹などとも呼ばれたりします。
脂漏性湿疹
皮脂の分泌の多い頭皮や顔に起こりやすい湿疹です。
症状
かゆみを伴い、皮膚が赤くなったり、カサつき、頭皮がパラパラと剥がれることもあります。
尋常性乾癬
頭部や関節など刺激や摩擦を受ける箇所にできやすい乾癬です。
症状
主な症状は発疹です。赤いぶつぶつが除々に拡大していきます。
表面に白い垢が付着して、その一部がボロボロと剥がれ落ちる症状がでます。
掌蹠膿疱症
手の平や足の裏に、膿のたまった皮疹ができる病気です。
慢性化することが多く症状が繰り返し発生します。
薬疹
薬を服用したり、注射をしたりした際に副作用で発生する湿疹のことです。
薬の成分に対して、身体がアレルギー反応を示している状態です。
その他
白癬(水虫)
いわゆる水虫やたむしなどを指しています。
発生する部位により種類が区別されます。
足白癬、爪白癬、股部白癬、体部白癬、手白癬、頭部白癬などです。
ウイルス感染(口唇ヘルペス、帯状疱疹など)
ウイルスの感染による病気を処置していきます。
口唇ヘルペス
ヘルペスウイルスの感染により、口唇や口の周りが赤くなったり水ぶくれができたりします。かゆみやほてり、痛みを伴います。
帯状疱疹
体の片側の一部に痛みを伴う発疹が出現する病気です。
人は水ぼうそうに罹ると治った後もそのウィルスが体の中に潜み、免疫力が落ちた際に帯状疱疹が発症すると言われています。
日本人の90%以上が一生の内に一度は帯状疱疹に罹ると言われており、特に50歳以降から発症しやすくなる事が解ってきました。
帯状疱疹が頭や顔面に出ると目や耳の神経が障害されめまいや耳鳴りが出たり、重症化すると視力低下や顔面神経痛などの後遺症が残る事も稀にみられます。
また帯状疱疹が一旦治ったにも拘らず長期に痛みが残る帯状疱疹後神経痛(PHN)と言う病気が存在します。50歳以降で帯状疱疹に罹る人の2割程度の人がこのPHNに移行すると言われています。
当院では50歳以降の方を対象にこの帯状疱疹に対する予防ワクチン接種をお勧めしています。
<帯状疱疹予防ワクチン接種について>
50歳以上の方が接種可能です。(50歳未満は行っておりません。)
2種類のワクチンが存在します。表を参照ください。
水痘ワクチン「ビケン」 | シングリックス | |
接種回数 | 1回 | 2回(2~6か月後に2回目) |
予防効果 | 50~60% | 90%以上 |
効果持続期間 | 5年 | 9年以上 |
料金 | 8,800円(税込) | 25,000円/回(税込) |
特徴 | 1回で済み値段が安いが持続期間が短い | 予防効果・持続期間に優れているが2回接種が必要で値段が高い |